メキシコペソの特徴

アメリカのすぐ南に位置するメキシコは、国の経済だけを見るとGDPは高く、人口も1億人以上と、かなり先進国のようにも見えるのですが、国民一人当たりのGDPを見てみると、かなり貧しく、発展途上国に分類されています。
メキシコはいろいろな分野においてお隣の大国アメリカに頼っている部分が多く、そのため、メキシコが発行するメキシコペソの価格変動は、アメリカドルの価格変動に大きく影響される傾向にあります。最近のラテンブームに伴い、メキシコペソをFX取引で利用する個人投資家なども増えてきたようですが、まだまだメキシコペソを取り扱うFX取引業者の数は少なく、メキシコペソを取り扱う業者を探すだけでも結構な苦労をするかもしれません。
また、メキシコペソは価格変動が激しいので、FX取引の初心者にとっては、できれば避けたい通貨といえるでしょう。
以前は、メキシコペソはアメリカドルに対して固定金利だったのですが、最近15年ほどは変動金利と変わりました。政策金利が高めにキープされていることもあり、スワップポイントを狙って利益を得る投資家も増えているようですが、FX初心者にとっては、スワップポイントによる利益をあげるなら、メキシコペソではなく、オーストラリアドルのほうがリスクを低く抑えることができるのでお勧めです。
メキシコペソは、ニュージーランドドルと比較すると、メキシコペソのほうが取引量が多いのですが、それでもちょっとした政治不安や経済情勢の変化などによってメキシコペソは簡単に影響を受け、価格が変動してしまう傾向にあります。

 

南アフリカランドの特徴

南アフリカはアフリカ大陸の南先端部にある国で、古くはアパルトヘイトでも知られていた国です。南アフリカの国土は日本の3倍ちょっとの大きさがありますが、経済規模は日本の6%程度しかなく、経済的にもまだまだ発展途上国といえるでしょう。
南アフリカには広大な天然資源がたくさん眠っていて、天然資源の輸出によって南アフリカの経済は成り立っているといっても過言ではないかもしれません。実際に、ダイヤモンドや金、プラチナ、などの鉱産物の産出量では世界一とトップレベルです。アパルトヘイトの名残か、白人による農業経営も盛んで、ワインや農産物なども多く収穫され、輸出されています。
南アフリカは、アフリカ大陸の中に置いては、先進国レベルにあり注目を集めている国でもありますが、アフリカ大陸自体がひどい発展途上に陥っているため、その中の先進国南アフリカも、アメリカや日本などの先進国と比較すると、比較にならないほどの発展途上というのが事実です。
南アフリカは天然資源の輸出に掛けてはトップレベルですが、生産力に乏しいので、景気が上がるとあっという間にインフレを引き起こしてしまうという特徴もあります。また、金を多く輸出しているため、金の価格変動に伴って南アフリカの経済情勢も左右される傾向にあるようです。
南アフリカランドで取引を行う場合には、しっかりとロスカットラインを設定したり、証拠金を少し多く準備して、FX取引が強制終了しないような工夫をすることが必要不可欠のようです。

 

ニュージーランドドルの特徴

マイナー通貨の中でも比較的リスクが低い通貨の一つにニュージーランドドルがあります。オーストラリアのすぐ東に位置するニュージーランドは、とかくオーストラリアと同じ経済力なのでは?と考えがちですが、実は、経済力ではまだまだ発展途上国並みの経済力しか持っていません。
ニュージーランドは国土面積もそれほど多くないのですが、何よりも人口が少ないため、名目GDPはかなり低く、国民一人当たりのGDPも、3万ドル以下、とあまり高くありません。世界の中でもトップクラスのGDPを誇るスイスのGDPは5万ドル以上ですから、そう考えると、まだまだ発展する余地が残されている発展途上国といえるでしょう。
ニュージーランドの主な産業は、羊などの酪農と農業がメインのようです。羊毛の輸出でも有名なニュージーランドですが、農産物の輸出が全体の輸出の60%を占めるという事実を見ると、まだまだ貿易スタイルも発展途上国といえるのではないでしょうか。
こういった貿易スタイルなら、お隣のオーストラリアと同じような感じなのですが、オーストラリアとニュージーランドの決定的な違いは、オーストラリアは鉄鉱石などの天然資源に恵まれているのに対し、ニュージーランドではそういった天然資源がありません。そのため、資金繰りが苦しいというわけなのです。
このような背景があるため、ニュージーランドでは、外国為替市場でより多くの投資家達にニュージーランドドルを購入してもらうべく、意図的に高い政策金利を提示しています。とはいえ、自由に政策金利を決定しているというわけではなく、ほぼ毎月、年間に8回も政策金利の見直しがされているのだそうです。

 

マイナー通貨のメリット

マイナー通貨を使ったFX取引では、もちろんマイナスな面だけではありません。メリットもあるのです。ここでご紹介しましょう。
マイナー通貨を発行する国の多くは、発展途上国だったり、経済成長の真っ最中だったりします。「投資」という観点で考えると、経済が成長しきった国の通貨を用いて取引するよりも、経済成長が激しい国の通貨を用いて取引を行ったほうが、価格変動も激しいので、受け取る事ができる利益も大きくなりますよね。
また、マイナー通貨を発行している国の物価は、一般的に安いので、自然を愛する人が海外旅行に出かけていく旅行先の国の通貨がマイナー通貨、という場合もあります。そんな場合には、「FX取引で利益を出す」という感じの取引をする以外に、「現地通貨で利益を出して、現地通貨のまま引き下ろす」方法でFX取引を利用する事も可能です。
具体的にご紹介しましょう。
例えば、ロシアへ海外旅行をしようと計画している方の中には、ロシアの通貨ルーブルを使ってFX取引を行う場合があります。もちろんロシアルーブル・円の円相場によって、利益が出ることもあれば損失を出す事もあるわけですが、ロシアへ海外旅行をしようという場合には、最終的に決済をして出金する際に日本円ではなくロシアルーブルで出金する事もできるのです。現地通貨のまま出金できるとしたら、為替相場によるリスクは考えなくてもよいので、価格変動によるリスクにのみ意識を集中させればよい事になります。

 

マイナー通貨って何?

FX取引では、世界の中で流通量が多い“メジャーな通貨”もあれば、あまり流通量が多くない“マイナーな通貨”もあります。メジャーな通貨は、アメリカドルやユーロ、日本円、カナダドル、オーストラリアドルなど、自由経済の経済大国で、先進国である場合がほとんどです。
一方で、“マイナー通貨”は、定義づければ「世界の中で流通量があまり多くない通貨」といえるのですが、簡単に一言で言えば「メジャー通貨でない通貨」は全てマイナー通貨に該当するといえます。
マイナー通貨の中にも、FX取引するにあたってリスクが低いタイプの通貨もあれば、リスクが高くて日本の証券会社はほとんど関わりたくないというような通貨もあります。例えば、マイナー通貨の中でも、ニュージーランドドルや中国の元、香港ドル、南アフリカのランドなどは、日本の証券会社の多くがFX取引の通貨ペアとして取扱をしているので、マイナー通貨の中でもリスクがそれほど高くない通貨として位置づける事ができます。
マイナー通貨でのFX取引は、FX取引の初心者は避けたほうが良いのはもちろん、FX取引の経験者でも、マイナー通貨での取引をするためにはそれなりの知識と注意が必要になります。
マイナー通貨の場合には、国が外国為替市場に介入してきて取引を全て凍結してしまったり、変動金利がある日突然固定金利に変わってしまったり、ということが置きかねません。自由経済国で生活している私達にとっては信じがたい事なのでビックリしてしまう人も多いのではないでしょうか。